家族が増えると冷蔵庫の引越しも大変!

30代後半の女性です。今まで何度となく引っ越しをした経験がありますが、その中でも一番厄介な荷物のひとつが「冷蔵庫」の引越しでした。

 

一人暮らしをしていた頃は、私はかなり自炊をする方でしたが、使っていた冷蔵庫はかなり小さ目だったので、引越しするときにもそれほど大変な経験はありませんでした。
当時、冷凍食品をほとんど利用せず、冷凍庫部分には製氷皿のみが入っているような状態で、引っ越しの時には1週間前くらいから冷蔵部分に入れている食品を食べきる程度の事をしておくくらいでした。

 

実際、数日前には空になるので、電源を切る際にささっと内外の掃除もして、スッキリ引っ越し当日を迎えることができていたのです。

 

ですから引越しの時には冷蔵庫のことも、それほど神経質になる必要もありませんでしたが、結婚してからが苦労のはじまりです。

 

大きい冷蔵庫にしたら便利なんですが・・・

新婚生活を始めるにあたり、今まで使用していた小さな冷蔵庫は容量が足りないため親戚にあげてしまいました。夫がそれまで使っていた冷蔵庫がかなり大きかったので、結婚してからはそれを使っていました。

 

たくさん食べる夫に合わせ、私も冷蔵庫内にストックする食物の量を増やさざるを得ません。また、住んでいる所がかなり不便な田舎で、今までのようにしょっちゅうスーパーや市場に買い物に行くことができないので必然的に、ホームフリージングをして食料をストックするようになります。

 

買い物に行く回数が減るのでそれはそれで便利なんですが、作る量・食べる量がともに多いので、食物ストックの回転自体はかなり早かったのですが、冷蔵庫内にはかなりのものが常駐するようになりました。

 

転職を繰り返す夫に合わせ、引越しの回数も増えていく

そういった結婚生活の中、夫はコロコロと転職を繰り返すんです。
新天地に向けて、当然引っ越しも繰り返します。

 

冷蔵庫の引っ越しは、その移動開始前日までに電源を切っておくのが鉄則です。となるとそこから逆算して、相当早い時期に庫内を空にしておく算段をつけなければいけません。それを踏まえて普段の買い物に臨み、毎日の献立を考えなければいけないのです。
一人暮らしの時は自分ひとりでどうにでもできたのですが、夫の存在がこれを複雑にしました。

 

仕事や習い事もしつつ家事全般をこなしていた私としては、毎回毎回の引っ越しはパニックイベントでした。
夫は「面倒くさい段取りなんかせずに、前の日に残っている食べ物を全部捨てればいいだろう」などと言います。

 

食べ物を捨てるなんて、そんなもったいないことは絶対にできません。(このへんは夫婦が出会う、お互い育った環境・価値観のカルチャーギャップの出現とも言えます。)

 

ストック消費!消費!と呪文のように唱え続けてひねり出す、引っ越し前の献立はいかにもその努力が垣間見え、へんてこりんなものが続出しました。

 

それでも使いきることが出来れば、私としては本望だったのです。
夫の冷蔵庫はやたらに霜が出るため、それもきっちりきれいにして、新天地への道のりを歩み出す頃には、私は心身ともにぐったり疲れ果てていたものです。

 

結婚して10年になりますが、今も夫が「そろそろ転職したいなあ」というたびに私はギクッとします。
給与が…年収が…という心配ではなくて、またもやあの冷蔵庫パニックが!?という意味での「ギクッ」なのですが、夫はわかっているのでしょうか…たぶんわかっていません。(涙)